日本各地からの直行便が就航する台湾の「桃園国際空港」。台北へ旅行する方の多くがこの空港を利用するかと思います。空港から台北市内に入る交通手段はいくつかあるので、入国前にあらかじめ確認しておきたいところです。
今回は、桃園空港から台北市内への主な移動方法である、送迎付きツアー・MRT・リムジンバス・タクシーを比較してみました。お得な乗車券もあるので、可能であれば日本出国前に購入しておくのがおすすめです!
桃園空港から台北市内への移動方法
送迎付きツアー
初めに検討するのが送迎付きのツアーではないでしょうか。以前はツアーと言うと空港送迎付きがほとんどでしたが、最近は元々送迎が付いていないプランや、送迎をオプションで選択できるツアーも多くなりました。申し込む際にどちらにすべきか悩む方もいらっしゃるかと思いますので、ここでは送迎付きツアーのメリット・デメリットについても考えます。
メリット
- 日本語ガイド付きで安心!
- 送迎付きの場合の最大のメリットは、日本語のできるガイドさんが付いてくれることです。旅行中の注意点なども案内してくれますし、車中で少額なら両替をしてもらえることもあります。
- 宿泊するホテルに直行!
- ホテルの前で降ろしてくれるのもメリットの一つです。乗換えなしでホテルに到着できるので、大きな荷物があってもラクラク!
デメリット
- 時間がかかる!
- ツアーの送迎車の場合、ほかのツアー客と一緒のバスに乗ることが多いです(「混載」と呼ばれます)。お客さんが宿泊するホテルを回って降ろしていくので、順番が最後の方になるとそれだけ乗車時間も長くなります。
- また、ツアーのスケジュールをよーく確認してみてください。「『両替店』や『免税店』に立ち寄り」という文言が入っていませんか?これは、自分が両替店や免税店に用事がなくても送迎の途中に立ち寄るということです。これがなかなかの時間のロスになります。
- 自分のペースで移動できない!
- 上述の「混載」の場合、空港に到着後全員揃ったのを確認してから台北へ出発します。早めにゲートを出てもほかの人が遅いと待ち時間が生まれますし、逆に自分がモタモタしていると待たせてしまうことに。
- 私は両親と一緒に台湾に行ったときに送迎付きツアーを利用したのですが、自分たちのペースで移動できないことに少しストレスを感じました。年をとると歩くのもゆっくりなので、ほかのお客さんに合わせて歩くのが少し大変…高齢の方をお連れの場合、 タクシーやチャーター便を利用した方が良いかもしれません。
送迎付きツアー、こんな方におすすめ!
まだ海外旅行に不慣れな方にはおすすめです。ガイドさんがいるのは心強いですよね。私が利用したときは、おすすめのスポットなどもおしえてくれました!
予算目安(2名利用)
55,000円~/人
- エバー航空
- シーザーパーク タイペイ
予算目安(2名利用)
47,000円~/人
- エバー航空
- グリーンワールド建北
MRT・リムジンバス・タクシー
続いて、送迎付きツアー以外の交通手段「MRT」「リムジンバス」「タクシー」を比較していきます。
料金・所要時間の比較
※バスはいちばん便数の多い國光客運1819路線のデータです
MRT | バス | タクシー | |
---|---|---|---|
片道料金 | 150TWD | 140TWD(往復260TWD) | 約1,200~1,500TWD |
所要時間 | 普通車:約50分 直達(快速)車:約40分 | 約55分 | 約45分~ |
運行時間 | 6時台~23時台 | 24時間運行 | 24時間 |
運行間隔 | 約10分間隔 | 10分~20分間隔 (深夜時間帯は減便) | 都度 |
悠遊カード | 使用可 | 使用可 | 使用できる車もある |
ざっと見ると、費用面で比較するとバスが最も安価な交通手段となります。バスもそれほど変わりません。
所要時間では、MRTの直達(快速)車がいちばん早く台北に到着できます。タクシーならホテルや行きたい場所にも直接行けますが、渋滞により時間は前後するでしょう。
「MRT」「リムジンバス」「タクシー」それぞれのメリット・デメリット
つぎに、それぞれの交通手段についてメリット・デメリットをみていきましょう。
桃園空港MRT(桃園機場捷運)
まずは、2017年3月に開通した桃園空港MRT。料金も安く、所要時間も短いので最もおすすめの移動手段です。車内にスーツケース置き場があったりと、旅行者にとって便利な工夫がされています。
メリット
- 時間が読みやすい
- いちばんのメリットは、交通渋滞に巻き込まれる心配がないのでバスやタクシーに比べて時間が読みやすいこと。特に台北市内から桃園空港への帰りの場合は安心して利用することができます。フライトに遅れたら大変ですからね!
- 利用しやすさ
- 券売機は日本語対応可。中国語から日本語へ表記の切替えができるので、海外旅行初心者でも安心してトークン(切符)の購入ができます。
デメリット
- 車内混雑
- 料金が安く使い勝手の良いMRTですが、その分利用者数は多く、混雑していることも少なくありません。座席に座れない場合もあります。
- 台北駅までの距離
- 台北駅へ到着後、台鉄や台北MRTへ乗換えをする場合は注意が必要です。桃園空港MRTの台北駅と台鉄・台北MRTの台北駅は地下で繋がってはいるものの建物が別になっており、10分ほど歩かなければなりません。途中の案内は多いので迷うことはないと思われますが、高齢の方や荷物が多い場合は少し大変かもしれません。
MRT、こんな方におすすめ!
料金が安く利用しやすいので、どんな方にもおすすめの移動手段です。ただし、上述のように混雑すると乗車中立ちっぱなしになってしまったり、乗換えの際には10分ほど歩くことになります。高齢の方やお子さんがいらっしゃる場合は体力等を考慮して、必要であればタクシーの利用も検討してください。
お得な乗車券
-
【外国人限定】桃園メトロ空港線 乗車チケット割引セットプラン(桃園空港受取)
桃園国際空港と台北市内を結ぶ桃園MRTの乗車チケットです。外国人限定のお得な割引料金で予約できます。
140TWD~
リムジンバス(客運巴士)
続いて、台北へ行く移動手段として多く利用されているのがこのリムジンバス。MRTが開通する前はほとんどの観光客がこのリムジンバスを利用していたのではないでしょうか。台北市内へは何社か運行していますが、ここではいちばん便数が多く所要時間も短い「國光客運」についてご紹介します。
メリット
- 安い!
- リムジンバスの良いところは、まずはその料金。片道140元とほかの移動手段よりもリーズナブルですが、往復券は260元とさらに割安になります。
- 快適な乗車時間
- 高速道路を使うので、乗客は必ず着席することになっています。荷物は下のトランクへ預けられるので(引き換え表をもらえるので忘れずに)荷物が多くても安心。乗車中はWi-Fiも無料で使用できます。
- 24時間運行
- 深夜・早朝発着便でも大丈夫!LCC利用のときはバスが便利です。
デメリット
- 時間が読みにくい
- 朝や夕方は日本の交通事情と同様、台湾も渋滞することがあります。通常1時間弱で到着するところですが、もっと時間がかかってしまうことも…。特に帰りにバスを利用する場合は時間に余裕をもって台北を出発した方が良さそうです。
空港リムジンバス、こんな方におすすめ
今回ご紹介する移動手段の中ではいちばん費用を低く抑えられます。時間に余裕がある方におすすめです。
お得な乗車券
-
桃園空港 – 台北 リムジンバス|国光バス(國光客運)1819路線・往復チケット
桃園国際空港と台北市内を結ぶリムジンバス(國光客運)1819路線の往復乗車券です。
240TWD~
タクシー(計程車)
台湾のタクシーのドライバーさんは気さくな方が多く、中には日本語を話せる方もいらっしゃいます。行き先は名前と住所をあらかじめメモしておき、乗車前にドライバーさんに見せると確実です。
メリット
- とにかく便利!
- 空港から24時間乗換えなしでホテルや行きたい観光スポットなど目的地まで真っすぐ行けるのがタクシーのメリット。荷物が大きい場合、多い場合でも安心です。
デメリット
- 費用
- 便利な分、やはり費用がかかってしまいます。また、バス同様渋滞することもあるので特に帰りは注意が必要です。
- ぼったくりタクシーに注意
- 空港内で客引きをするタクシーもいるようですが、ぼったくりの可能性もあります。タクシーは必ず専用ののりばから乗りましょう!
タクシー、こんな方におすすめ
長い距離を歩くのは難しい高齢の方をお連れの方に特に便利な移動手段です。また、3~4人での旅行ならそれほど費用を気にせず利用できるのではないかなと思います。
自分でタクシーを拾って乗るのが心配な方はチャーター車もおすすめです。事前予約はもちろん必要ですが、貸切での送迎なのでスムーズに移動できます。下記プランならタクシーよりも格安です!
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台湾・空港送迎|桃園空港 – 台北・新北市内ホテル:チャーター車送迎プラン
桃園国際空港と台北・新北市内ホテル間の貸切チャーター送迎サービスです。乗り換えなしで宿泊ホテルに移動でき、料金はタクシーよりも格安!市内から空港行きもご利用可能です。
789TWD~
今回は台湾の空の玄関「桃園国際空港」から台北までの移動手段についてご案内しました。それぞれにメリット・デメリットがあるので、旅行のメンバーやスケジュールに合わせて選びましょう!
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