日本から飛行機で約3~4時間、気軽に行ける海外旅行先として大人気の台湾。旅行ガイドブック「地球の歩き方」実施の「2020年はココに行きたい!人気旅行先ランキングTOP20 (海外編)」では、ハワイに次いで第2位となりました。
今日は、初めて台湾を旅行する方必見!旅の前に知っておきたいことや注意点についてお伝えしたいと思います。
初めての台湾!旅行前の準備
初めての台湾旅行が決まったら、まずは台湾のことを知っておきましょう!
滞在日数
少なくとも2泊3日は欲しいところです!台北と高雄など二都市を周る場合はもう1日必要です。
ツアーを利用する方は、現地到着時間と帰りの出発時間も必ずチェックしましょう。低価格のツアーの場合、夜に現地到着、最終日は朝出発など、滞在時間が短すぎるものもあります。
台湾と日本の時差
–1時間あります。日本が15:00のとき、台湾は14:00です。
ビザは必要?
90日以内の観光目的の滞在であれば免除されます。パスポートは、残存有効期限に注意してください。
台湾でのお金について
通貨
台湾の通貨は「新台湾ドル(TWD)」。レートは1TWD=約4.56円(2023年6月現在)。円安のため、残念ながらコロナ前よりも旅行費用が少しかさんでしまいそうです…
両替は現地で!
両替は、日本と台湾、どちらでするのがお得なのでしょうか。これは断然現地台湾!日本で両替すると、レートが悪い上に手数料も高いのでおすすめできません。台北の空港で入国審査を終え、荷物を受け取ったらすぐに両替所があるのでそこで済ませましょう。
両替する金額についてはどのような旅行をするかにもよりますが、台湾は食事も交通機関もリーズナブルですし、あまり高額を両替しなくても大丈夫かと思います。
もし台湾ドルが余ってしまった場合、日本円に再両替するとさらに手数料がかかってしまいます。行きたいところ・やりたいことは事前に価格を調べておくとよいでしょう。
台北市内での両替なら、中山駅から徒歩10分くらいのところにある「昇祥茶行」というお茶屋さんがおすすめ。お茶の専門店ですが、両替もしていただけます。私も2回ほどここで両替していますが、夜遅くまで開いていますし親切でレートも良いです(パスポート要)。
現金以外の決済方法
デパートやレストランなどではクレジットカードが利用できる場合もあり、お土産などはデパ地下でまとめてカードで購入すると、現金を多く持たなくて済みます。とはいえ、台湾はカードが使えるところがあまり多くありません。マッサージ店やちょっと大きめの飲食店ですら、使えないところもあります。夜市では使えないと考えて良いです。ガイドブックなどにはカードの使用可否が書いているお店もあるので参考にしましょう。
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楽天カード
海外旅行にクレジットカードは必須です!カードが使えないシーンもままある台北でも、大きめの飲食店やデパート、お土産のまとめ買いで利用すれば大金を持ち歩かなくて済みます。旅先でのけがや病気、トラブル発生時に補償される海外旅行傷害保険も付帯!
クレジットカード以外のキャッシュレス決済では、台湾ではおなじみ悠遊卡(Easy Card)がおすすめです。台北での移動には欠かせないMRTは割引価格で乗車できるほか、コンビニでの支払いにも利用可能です。チャージはMRTの駅やコンビニで行うことができます。
台湾の言語、コミュニケーション
公用語は北京語をベースとした台湾華語。文字は繫体字(中国は簡体字)です。漢字なので、看板等は我々日本人でも大まかな意味がつかめることも。ホテルやレストラン、お店などでは英語のほか、中には日本語を話せる方もいらっしゃいます。ただ、「你好(ニイハオ)=こんにちは」や「謝謝(シエシエ)=ありがとう」など、簡単な挨拶を覚えておくとコミュニケーションが取りやすいでしょう。
レストランや夜市でなど食事のときは、使っている材料や調理法、味付けの漢字を覚えておくとメニューが読みやすくなります。
【例】蛋=卵、雞=鶏肉、甜=甘い、辣=辛い(唐辛子系)、炸=揚げる、湯=スープなど
台湾旅行におすすめの季節
台湾の気候
台湾は日本の与那国島に近く、日本同様四季がありますが、一年を通して温暖な気候です。
天気が安定するのは3~4月、10~11月。一年の中でも過ごしやすく、旅行にはベストシーズンとなります。逆に注意したいのは、5月中旬~6月中旬の雨期、台風の多い8~9月。この期間は天候に左右されやすい季節です。
台湾北部の台北と、南部にある高雄では気候が異なります。こちらの記事にそれぞれの気候と服装についてまとめてみました。お時間のあるときにご覧ください!
マンゴーを食べるなら…
台湾に行くならマンゴーかき氷が食べたい!という方は多いと思います。台湾は暖かいので年中マンゴーが食べられるようなイメージがありますが、実は台湾でも夏が旬です。冬に行っても冷凍ものしか食べられません…。
マンゴーの採れる時期しかお店を開けないところもあるので、美味しいマンゴーが絶対に食べたい!という人は注意が必要です。収穫は例年4~9月くらいで、旬は6~8月。この時期を狙って行きましょう!
祝祭日やイベントに注意
台湾も日本と同様、1年の間に祝日やお祭りなどのイベントがあります。有名どころでは、新年の台北101のカウントダウン花火や国慶節などでしょうか。もし、そのようなイベントがあるときに訪れることができるなら、台湾の文化をより楽しめる絶好の機会になるでしょう。
しかしこれは日本も同じですが、イベントの時期はホテルが取りにくかったり普段より価格が上がったりと、デメリットもあります。道路の渋滞もあるかもしれません。そんな欠点も考慮しつつ、旅行時期を検討してみてください。
また、数ある祝祭日の中でも、台湾のお正月である「旧正月」は要注意。夜市やレストランはお休みのところが多く、タクシーなども割増料金になるので、できれば避けた方が良いでしょう。
初めての台湾!知っておきたい現地でのルールやマナー
日本でも外国人観光客のマナーの悪さがニュースになりますが、私たちも海外に行けば「外国人観光客」。あらかじめ台湾でのルールやマナーを頭に入れ、失礼のないようにしましょう。
チップは必要?
基本的に不要です。
食事でのマナー
同じアジアの国と言えど、普段の行為がその国ではマナー違反ということもあります。特に食事は人目に付くので、知らないうちに…ということのないように注意しましょう。
器を持ち上げない
日本ではご飯茶碗などを手に持って食べますが、台湾ではあまり良い食べ方とは見られません。スープも、れんげやスプーンを使ってすくって飲みます。
麺類をすすらない
麺をすすって食べるのはおそらく日本だけでは…?台湾も当然NGです。
交通機関での注意
MRT
台北旅行に欠かせないMRT。車内は飲食が禁止されています。飲み物やガム・飴なども禁止です。私は駅のホームでペットボトルを手に持っていただけで、係の人に注意を受けたことがあります。台湾は暑い日が多いので飲みものが欲しくなりますが…乗車の際はバッグにしまっておきましょう。
「博愛座」と書かれた座席は、日本でいう優先席です。台湾では優先席でなくても必要な方へ席を譲るケースが多いと感じます。
タクシー
台湾のタクシーは日本よりも安価に利用できるので、旅行中に乗車する機会がある方もいらっしゃるでしょう。台湾のタクシーの運転手さんの多くは気のいい親切な方なのですが、ぼったくりや故意の遠回り、メーターが回っていない等、トラブルも時々ですがあるようです。
トラブルを防ぐには、できるだけ流しのタクシーを拾わず、ホテルやお店の人に呼んでもらうことです。特に台湾旅行で訪れる人も多い「故宮博物院」では、運転手の方から声を掛けてくるタクシーには絶対乗らないこと。必ず案内所で呼んでもらってください。
男女問わず一人乗りも避けた方が安心です。特に女性は絶対に一人で乗車しないこと(以前暴行事件も発生)!
交通事故に気を付けて!
基本的にスクーターも車もバスもみんな、運転がとても荒いです…。特にスクーターは日本とは比べものにならないほど台数が多く、大きい道路を渡るときですらちょっと躊躇してしまうほどすごいスピードで突っ込んできたりします。気を付けて歩きましょう。
台湾の治安
台湾は、治安状況がそれほど悪い国ではないので、安心して街歩きができます。しかし、あくまで日本ではなく外国。用心に越したことはありません。
今回は、日本人観光客も多く訪れる台北で、旅行中のトラブルを未然に防ぐための注意点をまとめてみました。
雰囲気の悪い場所には近づかない
台湾は治安が良いとはいっても、雰囲気の良くない地域はあります。世界一安全といわれる日本にも、夜はあまり近づきたくない場所はありますよね。
例えば台北では、龍山寺周辺。龍山寺といえばパワースポットとして知られ、ガイドブックにも大きく載っているので、台北へ旅行する方が多く訪れる場所でもあります。周辺には「華西街夜市」という夜市や、有名な胡椒餅のお店もありますね。
しかしこの辺り、実はあまり治安の良い地域ではありません。昔売春街だったところでもあり、今もちょっと道を逸れると風俗系のお店が営業しています。路地裏に面白半分で出入りしたりしない方が賢明です。
私が行った時も、龍山寺駅の周りに浮浪者がいたり、昼間でも「あれ?ちょっと雰囲気違うな」と感じました。女性が夜一人で行くのはおすすめできません。
ほかに、私が個人的に苦手だなと思ったのは、林森北路の飲み屋が多いエリア。客引きや酔っ払いも多く、夫と歩いていても落ち着かなかったことを覚えています。
台湾に限らずですが、行く前にこういった危険エリア情報を仕入れておくのは自分の身を守ることになります。観光スポットや美味しいお店とともに、必ず事前確認しておきましょう!
外務省の「海外安全ホームページ」も要チェックです。
大金を持ち歩かない
人の多く集まる夜市や台北101などの観光スポットは、スリやひったくりに遭うことも。多額の現金は持ち歩かないようにしましょう。
夜間の一人歩きは避ける
台湾は治安が比較的良い国なので、一人旅をする人も増えています。一人で夜市に行くこともあると思いますが、あまり遅い時間にならないように注意し、特に女性は夜の一人歩きは避けましょう。
マッサージ店での注意
日本よりも安価で腕のよいマッサージが受けられるのも台湾旅行の楽しみの一つですよね。しかし、時にマッサージ店でのトラブルもあり、ここでも注意が必要です。施術中に金品を盗まれたり、女性は身体を触られたり…という事件も発生しています。インターネットなどの口コミも考慮に入れ、トラブルの多いお店は避けてください。周囲に台湾に行ったことがある人がいれば、おすすめをきくのも良いでしょう。
台湾の衛生状況
飲料水
世界で水道水が安全に飲める国というのは非常に少ないそうです。台湾でも、水道水は避け、ミネラルウォーターを飲んだ方が安心。
夜市での食事
台湾で夜市を楽しみにしている方も多いと思いますが、衛生面には注意が必要です。気温も高いため、食材の保管状況や調理の仕方など、よく確認してから購入するようにしましょう。特に生ものやフルーツは要注意です。お箸も気になるようならササっと拭いてから使います。アルコールの入ったウェットティッシュを持参すると良いでしょう。
せっかくの旅行でお腹を壊してしまっては台無しです。ちょっとでも不潔と感じたり、火の通りの怪しいものは食べないように!
びっくり!?台湾のトイレ事情
トイレットペーパーの捨て方
海外旅行でのトイレって結構ストレスになりませんか?日本の清潔なトイレに慣れていると、海外に行くとあまりの違いに愕然とすることもあります。
台湾も然り。と言うのも、台湾ではこれまで、トイレットペーパーは水に流さずに便器の横に置かれたゴミ箱に捨てるという習慣がありました。台湾では、配管が細かったりトイレットペーパー自体が溶けにくいという理由で詰まりやすく、そのため水に流さずゴミ箱に捨てていたそうです。私も初めて台湾に行ったときは、なかなかその感覚に慣れなかった記憶があります。
最近は、トイレットペーパーを水に流しても良い施設も徐々に増えてきているとのこと。ただ、古い建物などではやはり流せない場所も多いので、大きいゴミ箱があったらそこに捨てる、流してもOKだったら(個室の壁やドアに書いてあることが多い)水に流すなど、その場所の指示に従ってください。
街歩き中は、三越などのデパートでお借りするときれいなトイレに出会えます(特に上階)。「洗手間」「厠所」「化粧室」などと表記されることが多いです。
ホテルはぜひ温水洗浄便座付きを!
というわけで、ホテルは温水洗浄便座付きのトイレがあるところを選ぶと安心です。比較的新しいホテルでは、日本人向けに 温水洗浄便座付き のトイレがあるお部屋のプランを用意しているところもあります。ホテル選びの際には必ずチェックしましょう。
その他
タバコを吸える場所はほとんどない
日本でも路上喫煙の禁止や飲食店での分煙化などが進んでいますが、台湾でも同じか喫煙者にとってはそれ以上に厳しい状況です。屋内はほぼ禁煙、歩きたばこはもちろん禁止。違反すると最高で1万NTDの罰金が科せられます。「旅行者だから」は言い訳にならないので注意しましょう。
敏感な話題には触れない
よく知られているように、中国との関係は複雑です。上述のように、日本語を理解できる方も台湾にはたくさんいらっしゃいます。政治的な問題や敏感な話題については触れない方がベターです。
初めてでも安心、親日の国台湾
東日本大震災の時、台湾が多額の義援金を寄付してくださったのは記憶に新しいと思います。台湾に行って毎回ひしひしと感じるのは、台湾の人たちが日本を大変良く思ってくれているんだなということです。何度行っても嫌な思いをすることなく旅行ができているのは、台湾の皆さんがいつも親切にしてくれるからなのでしょう。
初めての台湾では、観光やグルメ、マッサージなど、いろいろなところを訪れると思います。きっと台湾の人たちの優しさに触れる機会があるでしょう。そんなときは笑顔でお礼を伝えてくださいね!
今日は、台湾旅行中に注意することをまとめてみました。台湾は治安の良い国ですし、周りに日本人観光客も多いので、慣れてくるとつい注意を怠りがち。外国にいるということを忘れず、安全で楽しい旅行をしてくださいね!
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